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麻疹の流行について

全国的に麻疹の報告が急増しています。
今年に入って、4月5日時点で全国で236例と昨年1年の総数に迫る勢いです。最近、三重県内でも1例の報告がありました。
麻疹といってどんな病気かイメージがわかないかと思います。10~12日の潜伏期間の後に、38度前後の熱、咳、鼻汁、結膜充血などから始まり、熱が2~4日続いたあとに少し下がりますが、その後再び高熱が出て、発疹がでます。熱は発疹が全身に広がるまで3~4日続きます。発疹が出尽くすとその後色素沈着となって、病気も治ります。はじめの熱のときに、頬の裏の粘膜に、白い点々がみられます。(コプリック班)
合併症として、肺炎やまれですが脳炎があります。非常にまれですが、7~10年後に発症する亜急性硬化性全脳炎というのもあります。免疫力が一時的に低下するため、ほかの細菌感染にもかかって重症化することがあります。
麻疹は非常にうつりやすく、文字通り同じ空気を吸ったらうつります。(ワクチン未接種なら)

MRワクチンの定期接種の時期は、1歳の誕生日からの1年間と、就学前の1年間の2回です。MRワクチンの供給不足があったため、そのときうてなかった人には接種期間の延長がされています。
ワクチンがうってあっても長い期間が過ぎると免疫が低下し、麻疹にかかることはありますが、重症化はしにくいです。ワクチンの接種率が、95%に届かないと、麻疹が流行るリスクがあります。小さい赤ちゃんや、免疫の病気の人、がんで治療中の人など、うちたくてもMRワクチンをうてない人もいます。その方たちは麻疹が流行ると、うつらないかとても心配になります。MRワクチンをうつ時期が来たら、本人のためにも、まわりのためにもうちましょう!

参考文献:国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイトhttps://id-info.jihs.go.jp/relevant-information/measles/faq/overview/index.html

2026.04.19 | クリニックブログ

低身長について

お久しぶりです。
4月から新年度ですね。
幼稚園や学校が始まると、身体測定があります。

今日は、低身長について書きたいと思います。
もちろん身長は高い人も低い人もいて、それは個性であり、それだけでは病気とはいえません。
成長曲線とうものがあり、日本人の0歳から18歳までの標準身長、標準体重の曲線とその上下に2本ずつ線が書いてあります。医学的にいう低身長は標準より低い方の2本目の線より低い身長です。なので標準より低いから即 低身長というわけではありません。
低い方の2本目の線の身長の低さは-2SDの身長となります。

低身長の基準にはまだ入っていなくても、あるときから身長の伸びが悪くなった場合も成長障害として検査や治療の適応となる場合があります。

低身長に気づいたとき、あるいは伸びが悪くなってきたときはぜひ小児科を受診してください。
低身長の原因として、成長ホルモンの分泌が悪い人もいれば、甲状腺機能の低下や、そのほか怖い病気では脳腫瘍などもありえます。そのほか、生まれた時の体重、身長が、小さい人も身長が低くなりやすいです。SGA性低身長といいます。

成長ホルモンの分泌が悪いことが証明されたり、SGA性低身長と診断されれば、成長ホルモン補充療法の適応となりえます。低身長というだけでは適応にならないので、検査が必要になります。

身長の伸びは男子は17歳、女子は15歳くらいで止まります。これは平均であり、二次性徴が来る時期によって止まる時期には個人差があります。背の伸びが止まる前に、背がぐんと伸びる時期があり、growth spurtといいますが、これが来るとそのあとに伸びが止まります。ですので、もし低身長があるなら、なるべく小学生のうちか、遅くともgrowth spurtが来る前に受診してほしいです。身長の伸びが止まってからは、たとえ成長ホルモンを注射しても伸びることはありません。

学校での身体測定で背が低いときでも、必ず指摘されるとは限りませんので、ぜひお子さんの身長に目を配っていただきたいと思います。

 

2026.04.09 | クリニックブログ

フロントライン、みました

映画「フロントライン」みました。
まだ記憶に新しい2020年2月、新型コロナがダイアモンドプリンセス号に乗って日本にやってきたときの話。
ニュースを固唾を飲んで見守っていましたが、こんなことが起こっていたんだ、と納得。
本当に事実をもとにつくった映画みたいで、スーパードクターが出てくるわけでもなく、でもみんな一生懸命で、いちいち感動してしまいました。医療ドラマにありがちな嘘くささが全然ない、稀有な映画です。
それにしても俳優ってすごいね。ほんまもんにしか見えないです。

2025.07.18 | クリニックブログ

百日咳とリンゴ病について

コロナの影響で、コロナ以外の感染症が全く流行らないときを過ぎてから、さまざまな感染症が順番に流行しています。

今年は百日咳とリンゴ病です。
百日咳は、乳児では重症化しますが、幼児以上では症状からは風邪やほかの気管支炎との鑑別が難しく、コロナやインフルエンザのような感度のよい抗原検査もないため、そうかも?というだけで確定診断にいたっていないことが多いです。

クラリスロマイシンやアジスロマイシンが効きますが、耐性菌も多いようです。ワクチン接種前の乳児で死亡例も出ています。就学前や11歳、12歳の3種混合ワクチンをなぜ定期接種にしないのか不思議です。今は、3種混合ワクチン自体が手に入りにくい状態になっています。できることは、生後2か月になったら、ワクチン接種を開始すること、赤ちゃんには咳の症状がある人はうつさないよう細心の注意を払う、その2つが重要かと思います。

リンゴ病は、特徴的な皮疹が出るので、そこまで来たら診断は簡単ですが、そのときには病気は終盤にさしかかっています。感染して1週間で、1-2日の発熱や頭痛があることがあり、そのさらに1週間後に皮疹が出現します。リンゴ病の原因ウイルスはヒトパルボウイルスB19というウイルスで赤血球の前の段階の細胞に感染します。このため、一時的に赤血球がつくられるのがストップするのですが、健康な人では赤血球の寿命が長いため、ほとんど影響がありません。赤血球寿命が短い溶結性貧血の人は、急な貧血の進行がみられますので危険です。妊婦さんから胎児に移行すると、胎児が重症な貧血となることがあり(頻度は高くはないようですが)、注意が必要です。

血の中にウイルスがたくさんいるウイルス血症は、熱がでているときであり、そのときに周りにうつしているのですが、特徴的な所見がないため、診断することが難しいです。熱も出ず、体調が何も悪くない人も多く、そうなると疑うこともできません。そのあたりが、この病気の厄介なところです。妊婦さんや血液の病気のある人、免疫不全の人などは、リンゴ病が流行っているときは、ほかの人との接触をなるべく避けるとかマスクをするなどして気をつけることがすすめられます。

私が働き始めてから、こんなにリンゴ病が流行るのは初めてです。
健常な人には軽い病気だけど、重大な影響をうける人もいる、なかなかのくせものです。

 

 

2025.07.11 | クリニックブログ

睡眠の大切さについて

お久しぶりです!
なんと約1年ぶり。いろいろ思うところはあり、何度か書きかけたのですが、完成させずに終わってしまってました。

先週、校医をしている小学校で、保険委員会の発表会がありました。
テーマは睡眠の大切さについて。

〇✕クイズ形式で、楽しく睡眠についての知識が得られました。

質のよい睡眠をしっかりとると、体調が良くなるのは誰でもわかっているけど、なかなか睡眠というのは優先されません。
小学校高学年で9時間以上の睡眠時間が必要です。
未就学児であれば、夜間だけで10時間の睡眠が必要です。7時に起きるとすると9時までに寝ないといけません。
お昼寝は、別物で、夜間の睡眠に加算はされないのです。
親の方は子供に早く寝てほしいと思っても、なかなか寝ないということがあります。内因性のメラトニン(睡眠ホルモン)をしっかり出せるような生活を心がけます。朝は、朝日、光をしっかりあびる、朝食をとる、昼間は運動して活動する、夕食後は、明るい光をあびない(テレビやスマホなどを避ける)、照明を暗めにする、などがあげられます。

自分が子供の頃、母親の口癖が「早く寝なさい」でした。そうはいっても寝るのは遅くなりがちでした。
勤務医時代、特に大学病院の頃などは本当に寝不足でした。若かったので何とかなっていましたが、今思うともう少し睡眠を大事にしていれば、と思います。
今はその頃よりはましですが、まだ十分ではないと感じています。

睡眠を削ってでも、やりたいこと、ゲームとかテレビではなく、一般的に良いこととされる読書や勉強であっても、睡眠を過剰に削ってしまっては、健康には良くないと考えられます。

適切な時間の睡眠はそれらより優先させるべきものです。

今回の発表会で、睡眠の大切さについて、再認識させられました。
大人も子供も質の良い睡眠で、日々を健康に過ごしたいものです。

それではまた近いうちに。

2025.02.07 | クリニックブログ

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