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クリニックブログ

フロントライン、みました

映画「フロントライン」みました。
まだ記憶に新しい2020年2月、新型コロナがダイアモンドプリンセス号に乗って日本にやってきたときの話。
ニュースを固唾を飲んで見守っていましたが、こんなことが起こっていたんだ、と納得。
本当に事実をもとにつくった映画みたいで、スーパードクターが出てくるわけでもなく、でもみんな一生懸命で、いちいち感動してしまいました。医療ドラマにありがちな嘘くささが全然ない、稀有な映画です。
それにしても俳優ってすごいね。ほんまもんにしか見えないです。

2025.07.18 | クリニックブログ

百日咳とリンゴ病について

コロナの影響で、コロナ以外の感染症が全く流行らないときを過ぎてから、さまざまな感染症が順番に流行しています。

今年は百日咳とリンゴ病です。
百日咳は、乳児では重症化しますが、幼児以上では症状からは風邪やほかの気管支炎との鑑別が難しく、コロナやインフルエンザのような感度のよい抗原検査もないため、そうかも?というだけで確定診断にいたっていないことが多いです。

クラリスロマイシンやアジスロマイシンが効きますが、耐性菌も多いようです。ワクチン接種前の乳児で死亡例も出ています。就学前や11歳、12歳の3種混合ワクチンをなぜ定期接種にしないのか不思議です。今は、3種混合ワクチン自体が手に入りにくい状態になっています。できることは、生後2か月になったら、ワクチン接種を開始すること、赤ちゃんには咳の症状がある人はうつさないよう細心の注意を払う、その2つが重要かと思います。

リンゴ病は、特徴的な皮疹が出るので、そこまで来たら診断は簡単ですが、そのときには病気は終盤にさしかかっています。感染して1週間で、1-2日の発熱や頭痛があることがあり、そのさらに1週間後に皮疹が出現します。リンゴ病の原因ウイルスはヒトパルボウイルスB19というウイルスで赤血球の前の段階の細胞に感染します。このため、一時的に赤血球がつくられるのがストップするのですが、健康な人では赤血球の寿命が長いため、ほとんど影響がありません。赤血球寿命が短い溶結性貧血の人は、急な貧血の進行がみられますので危険です。妊婦さんから胎児に移行すると、胎児が重症な貧血となることがあり(頻度は高くはないようですが)、注意が必要です。

血の中にウイルスがたくさんいるウイルス血症は、熱がでているときであり、そのときに周りにうつしているのですが、特徴的な所見がないため、診断することが難しいです。熱も出ず、体調が何も悪くない人も多く、そうなると疑うこともできません。そのあたりが、この病気の厄介なところです。妊婦さんや血液の病気のある人、免疫不全の人などは、リンゴ病が流行っているときは、ほかの人との接触をなるべく避けるとかマスクをするなどして気をつけることがすすめられます。

私が働き始めてから、こんなにリンゴ病が流行るのは初めてです。
健常な人には軽い病気だけど、重大な影響をうける人もいる、なかなかのくせものです。

 

 

2025.07.11 | クリニックブログ

睡眠の大切さについて

お久しぶりです!
なんと約1年ぶり。いろいろ思うところはあり、何度か書きかけたのですが、完成させずに終わってしまってました。

先週、校医をしている小学校で、保険委員会の発表会がありました。
テーマは睡眠の大切さについて。

〇✕クイズ形式で、楽しく睡眠についての知識が得られました。

質のよい睡眠をしっかりとると、体調が良くなるのは誰でもわかっているけど、なかなか睡眠というのは優先されません。
小学校高学年で9時間以上の睡眠時間が必要です。
未就学児であれば、夜間だけで10時間の睡眠が必要です。7時に起きるとすると9時までに寝ないといけません。
お昼寝は、別物で、夜間の睡眠に加算はされないのです。
親の方は子供に早く寝てほしいと思っても、なかなか寝ないということがあります。内因性のメラトニン(睡眠ホルモン)をしっかり出せるような生活を心がけます。朝は、朝日、光をしっかりあびる、朝食をとる、昼間は運動して活動する、夕食後は、明るい光をあびない(テレビやスマホなどを避ける)、照明を暗めにする、などがあげられます。

自分が子供の頃、母親の口癖が「早く寝なさい」でした。そうはいっても寝るのは遅くなりがちでした。
勤務医時代、特に大学病院の頃などは本当に寝不足でした。若かったので何とかなっていましたが、今思うともう少し睡眠を大事にしていれば、と思います。
今はその頃よりはましですが、まだ十分ではないと感じています。

睡眠を削ってでも、やりたいこと、ゲームとかテレビではなく、一般的に良いこととされる読書や勉強であっても、睡眠を過剰に削ってしまっては、健康には良くないと考えられます。

適切な時間の睡眠はそれらより優先させるべきものです。

今回の発表会で、睡眠の大切さについて、再認識させられました。
大人も子供も質の良い睡眠で、日々を健康に過ごしたいものです。

それではまた近いうちに。

2025.02.07 | クリニックブログ

HPVワクチンを知っていますか

今日はHPVワクチンについて書きたいと思います。

子宮頸がんは1万人あたり132人(女子クラスとして2クラスに1人)が罹患すると厚生労働省のリーフレットにあります。意外と身近ながんです。

子宮頸がんはHPVというウイルス感染がもとになっておきるがんです。
ですので感染予防が直接がんの予防になります。
そしてHPVに自然感染しても、次の感染を防御する免疫はできません。
自然感染よりもワクチンの方が、免疫を惹起する能力がずっと高いのです。
これは他のワクチンと比較しても驚くほど有能なワクチンです。
ワクチンがゆきわたっている諸外国では、子宮頸がんは減少してきています。

小学校6年生~高1相当までが定期接種の期間です。
四日市市では中学校1年生になったときに女子に問診表が送られています。
またキャッチアップ接種といって、2006年4月2日~2008年4月1日生まれの方は、定期接種の時期に積極的勧奨の差し控えで問診表が送られていなかったため、今からでも無料で受けられるという制度があり、令和4年3月に問診表が送られています。
小6だとまだ問診表が送られてきていませんが、市役所に言えば、取り寄せることができます。中学校になると忙しくなるというのであれば、今のうちに1回目をうっておいてもよいでしょう。15歳未満で1回目をうてば、2回接種で十分な免疫が得られることがわかっているので、3回ではなく2回うてばよいことになります。

私自身は30代でしたが、HPVワクチンが出てきたときに自費でうちました。その時は2価のワクチンでした。今では9価ワクチンとなっており、子宮頸がんの原因の約9割をカバーできるといわれています。
自分の子供にもうっています。将来のために、うっておくべきワクチンだと思っています。

 

2024.01.19 | クリニックブログ

能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。

年が明けましたが、早々に大きな地震がありました。
毎日、テレビなどで今回の地震の被害が明らかになっていきます。
能登には縁があり、何度か行っており、心が痛みます。
復旧には大変な時間がかかるとは思いますが、できるだけ早くに普通の生活ができるようになることを願います。

2024.01.12 | クリニックブログ

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